■「成功を前提に起業すると失敗する??」
残念なことではあるが、今年いっぱいで知人が経営する飲食店が
店を閉める。
やり手の経営者であったが、お店を出して、わずか10ヶ月での撤退。
また一から捲土重来を目指すという。
と言うものの、出店費用でかかった3,000万円借金として残る。
ゼロから出発ならぬ、マイナスからの出発になるが、
あきらめずにがんばって欲しいと私は思っている。
彼のビジネスがうまくいかなった理由はいろいろ考えられる。
飲食店ビジネスは素人の私がとやかくは言えないのだが・・・
1つだけ私が得た教訓は・・・成功を前提にビジネスモデルを
考えたことが失敗を早めることがあるということ。
「成功を考えない経営者なんかいない」「最初から失敗することを
考えてどうする!」と怒られてしまいそうだが、ここでいう「成功」
は普通の意味とちょっと違う。
ここでは私が言う「成功を前提」とはすべてが思い通りになるという
前提ということ。
彼の店は一等地で客通りもよい繁華街の場所だった。当然家賃も高い。
アルバイトの人件費も高い。料理も高級。内装や備品にもお金を
かけて、月々のリース料も高い。
つまり、月々の運転資金がそもそも高いのだ。
それもこれも、「あの客通りなら、○○人くらいは客は来る」とか
「○○○円くらは売上が上げる」という予測のものから。
ある程度、客が入る、売上が上がるのが前提のビジネスモデルなのだ。
もし客が入らなかった時、もし売上が上がらなかったとき・・・
のことはあまり考えていなかったのだ。
でもまったく逆の考え、ビジネスモデルがあるということを私は
「ガラガラの店でも十分儲かる!! あなたもできる、誰でもできる!
奇跡のビジネスモデル構築法」で学んだ。
客が入らないのが前提、売上が上がらないが前提のビジネスモデル。
それでも利益を出るビジネスモデルなのだ。
もし・・・客が入ってしまったら・・・
もし・・・売上が上がってしまったら・・・
さらに儲かってしまうという・・・ビジネスモデル。
これなら極端にリスクを少なくすることができるのではないか。
もちろん、どちらが正しいとか、どちらが間違いという問題ではない。
両方のビジネスモデルの作り方があることを知ることが、
成功への第一歩ではないか。
成功を前提に起業(ビジネス)すると失敗する??
【ビジネス】